こぐま犬と散歩〜元保護犬の漫画日記〜

見た目が小熊な犬のマンガ絵日記

【犬マンガ】孤独を感じる人、癒やされたい人は動物と暮らすと良いと思う。

ご訪問ありがとうございます。

今回は動物と人間が一緒に暮らす事によって、癒され、人とコミュニケーションを取る手助けになるという考えについて書きたいと思います。

 

 

 ■映画「ボブという名の猫、幸せのハイタッチ」 

もうあちこちで話題になっていますので、ご覧になった方も多いと思いますが、

「ボブという名の猫、幸せのハイタッチ」という現在公開中の映画をご存知でしょうか。

この映画は売れないストリートミュージシャンの男性、ジェームズがヘロイン中毒にまでなってしまい、不幸のどん底になっていた時に現れた野良猫「ボブ」によって人生に希望を持てた、という実際のお話を映画化したものです。

私はこの映画は見ていませんが、テレビで特集されいて、実際の猫と飼い主さんの映像を見て知りました。


私はこの話を知った時に、動物が人間の心をどれほど癒やし、支えになるかを改めて感じてとても感動しました。ボブはとてもかわいくて賢い猫ですが、特別何かをしたというわけではなく、ただジェームズのそばに寄り添い、常に見守っていただけでした。ただひたすらにそばにいたのです。

 

動物が寄り添うことで人が癒やされるというのは日々自分自身でも実感しています。ふと振り返ると安心しきった愛犬の寝顔。散歩の途中でこっちを見上げてくる笑顔を見るとこちらも自然に笑顔になり、満たされた気持ちになります。動物と暮らしている人は誰しもそう感じる時があると思います。

 

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このジェームズさんは、ストリートミュージシャンとして売れてない、貧困にあえいでいたというのにも加えて孤独だったというのが、何よりも辛かったのだと思います。そんな時に、モフモフとした可愛い猫がひたすら自分に懐いてくれる、それがどれだけの救いになったでしょう。そしてその猫を介して色んな人が自分に話しかけてくれて、笑顔を向けてくれる、猫がコミュニケーションの手助けをしてくれることにもなったのですね。

 

 

 

■保護犬カフェ川西店の老犬コウジ

先日、保護犬カフェ川西店がテレビの取材を受けて、放送されたものを見ました。その中で14歳の老犬コウジを引き取った60代の女性が映っていました。

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(写真はお借りしています)

コウジは保健所にいた子ですが、以前飼われていた形跡があり、とても人なつこく散歩が大好き、14歳という高齢にもかかわらずとても可愛いヨークシャー・テリアです。よく保護団体さんに里親を申し込んでも高齢という理由で断られる人がいる話を聞きますが、この里親さんは一人暮らしですがすぐ近くにサポートしてくれる人が住んでいて、里親さん自身も過去に何頭も犬を飼って看取っていて高齢犬の世話も経験しているということがあり、オーナーと良く話し合って状況を把握した上で譲渡されたそうです。

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(写真はお借りしています)

そして、テレビに写ったコウジは本当に幸せそうに里親さんに甘えていて、周りからも幸せになってよかったねと言われるそうでした。でも里親さんは「コウちゃん幸せになってよかったねって言われるけど、幸せになったのは私の方。一人だったらご飯なんて食べなくてもいつ食べてもいいと思うけど、この子がいるから食べないとと思う」と言っていました。

 

 

■動物を使った情操教育の取り組み

この動物が人を癒やす力というのは色々な所でも注目されています。

法務省が行った「更生支援パートナードッグ計画」。少年院における矯正教育の一環として、愛知県の少年院で犬を使った情操教育を行ったプログラムです。

 

その結果が同志社大学で論文にされていました。

[PDF] 愛知少年院における矯正教育の事例研究

https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/22644/019017010010.pdf

「更生支援パートナードッグプログラム17 」 は、「『動物が人に与える効果』に着目して、少 年院の教育活動に『犬の飼育』や『犬と触れ合 う機会』を取り入れるもので、被収容少年の気 持ちを癒し、心情の安定を図ることで、少年院 での生活に対して意欲を喚起し、持続させるこ と、またこうした活動を通じて、生命の尊さや相手の気持ちを理解しようとする気持ちを育 み、少年の持つ問題性の改善を図ることを目的 として施行されたものである」

「愛知少年院で は生命犯が多く、犬にふれあう授業により、犬 のあたたかさ、そして、それは血が通っている ということを学ぶのには最適であった。そして、 そんな、あたたかみを自分は失わせてしまった、二度とこのようなことはしない、と心に感じ とってもらえたのではないか。そして、これか らも、犬を通して、命の大切さを肌で感じとっ てほしい。

 

このプログラムの始まりと終わりでは、少年たちの表情は驚くほど変わって、温和になったそうです。 動物に触れることによって、人として更生出来るということがわかりました。

 

 

アメリカでは刑務所内に保護犬の施設があり、職員と受刑者がお世話をしているところもあります。

動物虐待をした受刑者には世話させないらしいですが(そりゃそうですよね…)

全ての人に有効ではないかもしれませんが、動物が人を更生する手助けをする力があるというのは事実のようです。

 

■犬を飼うことによって人とつながることが出来たと思う。 

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私もてんすけが来るまで近所の人と話したことなんて一度もありませんでした。挨拶程度で立ち止まることすらなく、「もし今災害が起こったらウチは生存確認もされずに救援物資も飛ばされるかもしれないなー」と家の中で冗談交じりに話してたこともありました。

 

今は、てんすけが来てから数えきれないほどの人と交流することができています。近所のリアル犬友を初め、ネット上でのお付き合いやこうやってブログを始めたことで知り合えたブロガーの皆さんもすべて、てんすけがいたから出会えた人達です。中には、てんすけがいなかったら絶対知り合わなかっただろうと思う人達もいます。

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犬がいると、犬の話だけすれば良いのでお互いを良く知らなくても話が出来ますし、お互いプライベートな事を聞いたりせずに楽しく会話ができます。(実際苗字も職業も知らない人と毎日のように会っていたりします。)

それは、初対面の人と話すときにある壁を少し低くすることが出来ると思います。だから犬がいなかったら話すこともなかったような人達と出会うことも出来ました。

 

困ったときも犬を通じて助けてもらえることも多いです。(直接犬に関係ないことでも)それは、いなかった時には考えられないことでした。

 

てんすけが保護犬だったことで「てんちゃんは幸せになってよかったね」と言ってもらえることも多いのですが、コウジの里親さんと同じく私も「私のほうが幸せにしてもらっている」と感じています。

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もちろん、愛情と知識をもって飼うことが大前提ですが、もしも人付き合いに疲れたり、孤独に苛まれている人がいたら、動物と暮らしてみて欲しいと思います。

 

飼ったからには途中で投げ出せないので、試しに、というわけにはいきません。動物と暮らすというのは簡単なことではないと思います。お金も時間も手間もかかりますし、勉強も必要です。アレルギーの人もいるでしょうし、動物が苦手、怖いという人ももちろんいるので、全ての人に当てはまるとは思いません。

 

でも、もし動物が好きならば、かけた分だけ愛情を返してくれる存在は人を癒してくれる力があると思います。

この子のために生きなければと思うことで生きる力を得て、人と話すきっかけも出来る。その上癒やしを与えてくれて喜びも感じられる。それが動物を飼う幸せだと思います。

 ■飼いたいと思ったら

もしも犬猫と暮らそうと思ったら、保護犬保護猫を引き取ることを検討して欲しいと思っています。人と暮らすことを求めている犬猫は世の中にたくさんいます。その子たちを引き取ることによって、自分自身も救われることもあると思います。

一度癒やしを求めて保護犬カフェに行ってみてください。この子と思う相手が見つかったら、ボブとジョーンズのように生きる希望になるかもしれません。

 

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長々と、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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