ご訪問ありがとうございます。
今回は犬漫画ではなく、アメリカのシアトルにあるシェルターのお話しです。
知ったのはシアトル在住の元保護犬キットくんのブログ
私が普段とても楽しみに読ませていただいているブログがあります。それがこちら「キットと歩こ、シアトル”いろいろ”ストリート。」↓
ブログ主のゆみこさんは、度々当ブログにもコメントをくださっています(´∀`)
アメリカで元保護犬のキットくんと暮らしながら、シェルターでのお散歩ボランティアなどされています。いつも本当に綺麗な現地の写真やアメリカの犬の生活、動物保護の現場のことなど楽しく見せていただける、とても素敵なブログです。
キットくんはシェルターから引き取られたパピヨンで、とても元気で明るい可愛い男の子です。最近同じく保護犬で引き取られたお友達のファルコアも加わり、仲良しでお散歩してる姿はとてもほほえましく、てんすけにちょっと似てるのでアメリカのてんすけだな〜(図々しい…)(´∀`)と思って見ています。
出典元://seattleiroirostreet.blogspot.jp/
シアトルの「殺処分ゼロ」シェルター、シアトルヒューメイン
こちらのブログで紹介されていた、去年新築されたシェルターがとても素敵でしたので、写真をお借りしてご紹介します。
シェルターの公式サイトで動画が見ることが出来ます。とてもおしゃれなサイトです。
ベルビュー市にあるノーキルのシアトルヒューメインは、全米トップ10に入る優秀なシェルターで、(アメリカでは殺処分ゼロのことを「ノーキル」と言います)そこが去年新築され、見学ツアーを組んで見に行かれたそうです。
出典元://seattleiroirostreet.blogspot.jp/
駐車場も広く、綺麗で匂いもゼロ、本当に保護動物がいるのかびっくりするほど立派な建物です。そして中にペットショップが入っています。アメリカでは有名なMud Bay。
出典元:http://seattleiroirostreet.blogspot.jp/
シアトルでは仔犬子猫の生体販売はされていませんので、ペットショップに売っているのはグッズやオヤツのみです。
職員の方はみんな動物を助けるというやる気に満ちて、活き活きとして余裕があるそうです。仕事に誇りを持てるというのは羨ましいですね。
出典元:http://seattleiroirostreet.blogspot.jp/
犬の可能収容数は160頭以上。NPOで、政府からは一切支援を受けず、ほとんどの費用を寄付でまかなっていますが、年間7000頭もの動物を救い、昨年はハリケーンの被害にあったテキサスから300頭、プエルトリコから150頭の動物を受け入れました。
寄付のみでこの規模のシェルターが維持できるというのがすごい。さらに他の地域からの動物も受け入れることが出来る余裕。そんなに引き受けてパンクしないかと心配になりますよね?(´∀`)
ところが、
心配ご無用。チャリティーイベントでは毎回、億単位の寄付が集まるし、週末はオープン前から里親希望者が列を作るほどで、動物たちの98%以上の命が救われています。
というのが素晴らしいです!
出典元:http://seattleiroirostreet.blogspot.jp/
このレンガのひとつひとつに寄付した人の名前が刻まれています。
数字が100%ではない理由は、
極めて100%に近い数字ですが、救えないのは手の施し様のない病気の場合など。優れたノーキルシェルターでも救えない命があると思うと、心がえぐられますが...
とのこと。やむを得ない事情の数%は救えないのですね…。
それでもこの数字は本当に凄い。理想的なシェルターだと思います。
アメリカの保護シェルター事情
これを読むと、アメリカはなんと素晴らしい国か!と思いますよね。でもこの広い国全てにこんなシェルターがあるわけではないそうです。
同じシアトルのシェルターでもここはピカイチですが、ゆみこさんがボランティアされているシアトルアニマルシェルターは、「シアトル市が経営する施設。良いシェルターだし、もちろん寄付もありますが、職員の数、必要なもの、全てに行政の許可が必要なので、いろいろと不自由があります。」と綴っておられます。
シアトルアニマルシェルターはシアトルヒューメインに比べると狭いそうですが、その分ボランティアさんの力が必要で、「早くここから出してあげないと」という気持が強く生まれるそうです。ボランティア精神がより強く感じられる施設なのかもしれません。
シアトル以外のアメリカのシェルター事情はどうなっているのか、また他の国はどうなのか、それもまた知って行きたいと思っています。
日本とアメリカの保護犬に対する意識の違い
私がこの施設を知って是非ブログで紹介したいと申し出たところ、快く写真をお借りすることを許してくださったゆみこさん、コメントでこういうお話しをしてくださいました。
「日本とシアトルとの決定的な違いは、保護犬を「引取る人」の数だと思います。上記のように、救助された動物は、例外を除いて必ず里親が見つかります。それもとてもサイクルが早い。寄付やボランティアが根付いているのも宗教的な文化の背景があるかもしれませんが、困っている犬を助けるのは普通のことです。生態販売をするペットショップがないというのも大きいかもしれませんね。なぜ生態販売がいけないかという理由も、多く理解されていると思います。」
日本でも保護犬カフェを初め、保護犬猫たちに触れ合える施設は増えてきてると思います。また、殺処分ゼロに向けて自治体が動いたり報道されたり、少し前に比べると認知が進んでいる気がします。
でもまだまだ一般的になったとは言えません…。
周りでも「犬を飼いたい」と思って初めに保護犬に会いに行こう、という人は少なく、まだやっぱり「犬は買うもの」というイメージが一般的なようです。
それはやっぱり簡単に行ける綺麗なショップで可愛い仔犬達が売っているからですよね。もしこれが家族連れが休日に歩くショッピングモールの横にこのように立派でおしゃれな施設が立っていて、そこにいる保護犬猫に自由に会いにいける環境だったらどうでしょう?
きっと保護犬を引き取るということを選択肢に入れる人が増えるのではないでしょうか。
「頑張って探してたどり着かないと保護犬たちに出会えない環境」が、もっと一般的に「気軽に普段から立ち寄れる環境」になれば、なぜ保護犬になった子たちがいるのかを知ることも出来、きっと全体の意識は変わっていくと思います。
そういう意味でも保護犬カフェは街中にあり、気軽にお茶を飲みながら保護犬猫たちと触れ合える貴重な施設です。こういうものがどうかもっと広まって知られますように。それを日々願っています。
「犬を飼おうかな」と思っている方、また周りでそう思ってる人がいたら、行ける範囲にあれば是非「保護犬カフェ」に行ってみて下さい。そして保護犬たちに触れ合ってもらえれば分かることがきっとあります。
もちろん犬を飼う予定がない、もうすでに飼っている人達にも行って欲しいと思っています。ふれあいに来てくださるだけでも意味があります。保護犬猫達は人馴れしなければいけないので、お客さんが来て優しくしてくれるだけでも、その子達にとっては良い経験になります。お茶を飲みに来てくだされば、その料金が運営費に充てられます。
そして、一人でも多くの人に保護犬猫の事を知って欲しいというのが運営側の思いだと思います。
最後にブログの主人公を載せておきます(笑)
保護犬については、こちらの記事にも書いてあります↓
保護犬カフェについてはこちら
是非一度読んでみてくださいね(´∀`)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。