ご訪問ありがとうございます。
以前、てんすけが一定の人と犬に吠えてしまう問題を書いたことがありました。
その後、この記事の方法でしばらく継続していたのですが、最近になって吠えが強化されているのに気づきました。
その後のてんすけ
吠えが強化される、というのは今まで特定の犬と人に吠えていたのが、「特定の人に似たシルエットの人」もしくは「似た動きをしている人」にも吠えるようになってきてしまったということです。
具体的に言うと、家に訪問する人に吠える(インターホンに反応する)の中に、一番吠える相手に宅配業者の人たちがいます。
最近は家の外でも宅配業者さんに吠えるようになり、さらに似たシルエットの人(荷物を運んでいる人や郵便屋さんなど)にも警戒するようになりました。
これは悪化していると言えます。
そして…更に「テリトリー内の知らないシニア犬」に吠えるようになりました( ;∀;)
これが本当に困り物で、推定10歳を超えると思われる知らない犬に吠えるのです。
ただし、「てんすけが考えるテリトリー内」で「知らない犬」に限ります。
お友達にシニア犬は何頭もいますし、お出かけ先で出会った子は吠えません。
理由は(憶測なのですが)自分のテリトリーに入ってくる知らない犬の中で、「勝てそうな」犬に吠えてるんじゃないかと思うのです。
てんすけは一度もケンカをふっかけたこと(噛みに行ったこと)がない、無駄な戦いは挑まないタイプで、体もゴツくなく、皮膚も薄め、去勢もしているので戦闘力が低いタイプ。
最近オスとして自信が付いてきたとはいえ、テリトリーに入ってきた犬全てに吠えても勝てる犬は限られています。
でも、オスの本能としてテリトリーは守りたい、だから自分より弱そうな老犬に吠える、というのがあるような気がします。(すべて私の憶測ですが)
これはてんすけ目線での考えなので、普通に考えてシニア犬の方がてんすけより長くこの地域に住んでいるので、人間からしたら、てんすけが偉そうに追い出す筋合いじゃないんですが…。
「自分が今までに友達になっていない」というのがてんすけ判定の「知らない犬」ということになっているようです。(自分勝手ですね…)
遠くから犬が歩いてくるのが見えた時、普通にしている時と小さくウーと唸る時があり、唸る場合、近づいてみるとシニア犬だったということが多々あるので、動きなどで区別しているのかもしれません。
現在てんすけが主に吠えるのがこの2パターンです。ただ、これに当てはまらない、人間からしたら何もない空間にも唸ったり吠えたりするときがあるので、この2パターンを避ければ大丈夫というわけでもないのです。
警戒心が強くなってしまって、テリトリーの中だとちょっとした事に反応するようです。
間違った対処法
以前は、注意をこちらに向けて、その後移動していたのですが時々急いで移動するために抱っこしていました。
思えばこれが良くなかったのかもしれません。
抱っこはてんすけにとって安心する行為なので、私が抱っこしたことにより、飼い主がこの行動を肯定したと思ってしまっていたのかもしれない、と気づきました。
悪化したことのもう一つの原因に、年齢が進んだこともあると思います。
他の飼い主さんと話していて、「うちの犬は3~5歳がピークでガウガウ言ってた、そしてそれを超えてからガウるのが減った」という話を聞きました。
てんすけが吠えるようになったのは3歳頃からです。そして今4歳、もうすぐ歳です。まさにその年齢。
もともと警戒心が強いタイプだったてんすけが、オスとして成長し、経験を積んで周りに年下が増えてきたことで自信がついて強気になり、自分にとって脅威と思う存在に警戒して吠えていると考えると当てはまります。
攻撃にしに行くわけではなく、追い立てるような感じで吠えるので自分の周りから遠ざけたくて吠えてるんだと思います。
このまま放置していては更に強化されてしまう…。
いま実行しているしつけの方法
調べてみると「吠える対象がわかっているときは、事前に避ける、もしくは注意をそらす、慣らす」などの方法があり、その子の性格によってしつけの方法が変わるようでした。
てんすけの性格を一番知っているのは私なので、私がしつけなければなりません。
素人なりに色々調べてこの方法がてんすけに向いていると思って、漫画に描いた方法でやってみて、最近少しずつ効果が表れてきたように見えます。
以前は見つけた瞬間に吠えていたのですが、最近は、吠えようした瞬間に、私の方を振り返りつつ吠えようかどうしようか一瞬ためらうようになりました。
本当に一瞬なのですが、その瞬間に、吠え止んだらすかさず褒めてオヤツをあげる、呼ばなくても吠える前に私を気にして、自分で吠えるのを抑えることが出来たら褒める、そしてオヤツ、を繰り返しています。
そして、歩いている時もリードを長く伸ばさず、引っ張らない程度に短く持って、一瞬でもてんすけが何かを気にしてリードを張ろうとした瞬間に小さく引っ張り、こちらに注意を促す、そして私の顔を見たらオヤツ、というやり方も併せて実行中です。
そのためにポケットに小さいタッパーに入れたおやつを持ち歩き、すぐに出せるようにしています。
おやつは一回一回は小さいもので良いので、薄くそぎ切りにした鳥の胸肉をオーブンで焼いたものを小さくちぎってたくさん持ち歩くようにしています。
これならご飯と同じ食材なので、たくさんおやつを食べた日はご飯を少し減らす方法で一日に取る量を調整できます。ご飯と同じものなので、なにか体調が悪くなった時に、どのオヤツのせいかと悩むことが少ないし、スーパーで買えるし、とても便利。
てんすけの大好物です。
プロのアドバイス
先日、保護犬パーク長居店に行ったときに店長のドッグトレーナーさんに吠えの相談をしたところ、いろんなアドバイスをもらうことが出来ました。
suzumetengu.hatenablog.com
その中で一番印象に残ったのは「恐怖や痛みは一瞬で印象に残るけど、撫でられたり褒められたりという良いことは時間をかけないと記憶に残らない」ということです。
犬は痛かったり怖かったりした事は一度で覚え、忘れません。
でも、何かをして褒められたりしても、「これをしたら嬉しいことがある」と一度では覚えないそうです。
犬にこれをしたら嬉しいことがある、という躾をするためには(陽性強化と言います)繰り返し時間をかけて覚えてもらわないといけないそうで、何度かやったけど覚えなかったと諦めてしまうと、次やり直しても覚えるために更に時間がかかってしまうのだそうです。
時間はかかりますが、てんすけに「吠えてはいけない」「吠えなくても怖い事はない」と理解してもらうために、頑張ろうと思います。
そして、吠えなくなったとしても、日々の散歩で吠えなかったら褒めるを繰り返してそれを強化していくのが大事だと教わりました。
犬の躾は根気がいるんですよね…。すぐに吠え止ます事を重視するあまり、抱っこして移動はダメだとわかったので、辛抱強く頑張ろうと思います。
しつけの実行の結果
今回の方法は効果が見えてきていますので、継続していこうと思います。
具体的な効果は、吠えようとした時に私が声を掛ける前に、私の顔を見るようになりました。
そして、良い時はオスワリも出来るようになってきました。
自分で吠える前に止めた時の動画↓
これで吠えなくなれば良いんですが、今はまだ反射的に吠えようとしてしまっています。
吠えてしまって制止されている動画↓
今本当にこの事をなんとかしたいと日々思っているのですが、もしかしたら年齢が上になるまで治らないかもしれません。トレーナーさんにお願いしないと無理かもしれませんが、なるべく自分で頑張りたいと思っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。