こぐま犬と散歩〜元保護犬の漫画日記〜

見た目が小熊な犬のマンガ絵日記

【犬漫画】保護犬の里親になる迷いと決断の日

 

ご訪問ありがとうございます。

 

今回は、はてなブログのお題プロジェクトに応募してみようと思います。

テーマが「ペットを飼うこと」。

 

私にとって、てんすけを引き取ると決めたことが今の人生に大きな影響を与えていますので、その時のことを書こうと思います。ずっと書こうと思いつつもなかなか描けなかったお話です。

 

というのも、このときのことは思い入れが強すぎていつものように短くまとめることが出来なくて、独りよがりになりそうだったから…。

 

でも、いつか書こうと思っていたのでこの機会に書いておきます。

わんこモフり目的で保護犬カフェを訪れる。

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元々犬好きだった私ですが、今の家に引っ越してからいつでも犬が飼える状態になったことで、より一層犬と戯れたい欲が強まっていたあの頃。

 

旦那も犬好きだったので、二人でなんとか犬と触れ合うことが出来ないかと検索して見つかったのが「保護犬カフェ」です。

室内で犬と触れ合う事ができて、お茶を飲める場所がある、しかもその子達はみんな里親募集中の保護犬たち。そんな場所があることに驚いて、行ってみることにしました。

suzumetengu.hatenablog.com

中型の雑種や日本犬が好きな私達。初めはHPに載っていた柴犬が可愛かったので、その子と会うために向かったのですが、たまたまその日はその子は譲渡会に行っていて不在。その代わりに空いたケージに入ってたのがてんすけです。 

不安そうな保護犬の写真

目の周りが赤く腫れてます

まだ3ヶ月の子犬で、ボサボサした毛が印象的な可愛い子。他にも子犬が何匹かいましたが、犬種がわからなかったのはてんすけだけでした。

カフェの方に聞くと「トイプードルと何かのMIXらしいです」とのこと。ペットショップからの飼育放棄と聞いていますとのお話でした。

 

子犬なのになぜ放棄されたのかと思ったら、目の周りが赤く腫れて炎症を起こしており、原因が分からないので、売り物にならないからじゃないかということでした。

 

確かに目の周りが赤く腫れていて、しょぼしょぼした目つきになっていましたが、これぐらいで…と思う程度の症状。でもペットショップだと検査治療を受けさせるとコストがかかってしまうので放棄されてしまうと聞き、なんだか切なくなりました。

心に引っかかる子犬。

店内にはフリーにされている犬は何匹かいましたが、てんすけはまだワクチンが終わっていなかったのでケージの中。お茶を飲みながら観察していると、お店に人が入って来ると犬たちはひとしきりワンワン吠えますが、てんすけは全く我関せず。周りで犬たちが吠えているのに一人でサルのぬいぐるみを噛み噛みして遊んでいました。

 

それを見て旦那が「あいつマイペースで面白いなあ」と言い、私も気になって見ていました。するとカフェの人が、抱っこ出来ますよと言ってくださったので、手を消毒して抱っこさせてもらうことに。

 

保護犬の子犬

じっとしてないのでブレブレ

その頃のてんすけはまだ3キロ未満。軽くて小さい体を抱っこしてみると、じたばた暴れたり噛んだりはせず、おとなしく抱っこされました。

 

人懐っこいのかな?と思いましたが、喜んだり甘えたりする素振りは一切なく、ひたすらテーブルの上のアイスコーヒーをクンクンしたり、動き回ったりと落ち着きがありません。今思えばちょっと怖かったのだと思います。

ただ、てんすけは好奇心が強いタイプなので、出してもらったことで匂いを嗅げるところが増え、あちこち行きたくて仕方なく、落ち着きがなかったようでした。

 

人に甘えたりはしないけど、攻撃もしない、穏やかでわが道を行くタイプ。そこが自分たちに合っている気がして、一緒に暮らせるかも…と思いました。

 

ですが、私はこの時犬を飼うつもりで行ったわけではなく、ただ触れ合いたかっただけ。

犬を飼うということがどれだけ大変で責任が重いかということを、実家で犬と暮らした記憶から、簡単に考えることは出来ませんでした。

 

保護犬の子犬

目を絶対合わせなかったカフェにいた頃

譲渡会と違って、カフェなのでまた会いに来ることが出来るだろうと、その日は帰りました。

旦那はてんすけのことをとても気に入って、可愛い、飼いたいと言ってきましたが、世話をするのはほぼ私になることが分かっていたので、その気はないと言っていました。

 

でもその日から、あの子のことが気になって気になって、引き取るまでに合計3回は通いました。何度か会いに行くと覚えてくれたのか前よりは抱っこする時に体に力が入らなくなっている気がして、可愛いなと思いましたが、それでも私の迷いは続いていました。

 

子犬のこの子を引き取ったら、しつけから健康管理、全て私がやらなければならない、命を預かってきちんとした犬に育て上げる自信がない、とずっと迷っていました。

目の炎症に関してはあまり気にならず、もしかして一生目薬を差すことになるかもしれませんと言われても、目薬ぐらいなら大丈夫と思っていました。

 気になりつつ通ってた時にある瞬間が訪れます。

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今まで通ってきた中で誰かに甘えたりしっぽを振ったりしてるのを見たことがなく、子犬らしい素振りがあまりなかったてんすけが、私の手にしがみついた時、その小さくてふわふわした前足の感触に、あまりの愛おしさと可愛さで頭がパーンとはじけました。

その感触は5年経った今でも覚えています。

 

いつものように抱っこさせてもらってテーブルに付いた時に、私の方に来ようとしてテーブルの上に乗ってたてんすけ。

その顔に自分の顔を近づけ、「…うちに来る?」と聞いたら、ペロッとなめてくれたのです。

 

その瞬間に引き取ろうと決断しました。

 

スタッフさんに引き取りたいのですが…と申し出るととても喜んでくれました。

良く、保護施設から引き取る時に審査がという話を聞く方も多いと思いますが、私達が何度も通ってお話をしたことで、「この人達なら大丈夫」と思ってもらえたらしく、審査という程のものは記憶にありませんでした。

ただ、犬が暮らせる環境(ペット不可の物件ではないか)か、共働きかどうか(留守番が多いかどうか)、いざという時に頼れる人はいるか、引っ越す予定はないかは聞かれました。

 

そして譲渡契約書にサインをしてほしいと言われました。

引き取られることがわかってからの保護犬

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その頃いた子犬たちはみんな犬種が分かっている子たちばかり。やっぱり何の犬種かわからない子は引き取られにくいようだったので、それも理由かもしれませんがこれが「縁」というものかもしれないと思いました。

 

不思議なことですが、里親さんが決まった子たちは表情も明るくなり、他のお客さんに必死でアピールしなくなるそうなんです。この時、契約書を書いている私に一生懸命サークルの中で伸び上がって私の方に来ようとする姿は「ボクのこと迎えに来てくれたんだよね?」と言っているようで感動しました。

 

それを見て、カフェのオーナーさんが「もう自分が行く家がわかってるんですよね。この子達は本当にそういうのわかるんです。」と言ってくれました。

 

さぁいよいよ家に帰ろうという時、準備してきた犬用バッグをテーブルの上に置いて、どうやって入ってもらおうか考えていたら、自分からとことこ歩いてきてバッグに入り、ちょこんとオスワリ。一度もバッグに入れられたことがないのに、どうして移動するってわかったのか不思議です。

 

今もバッグに入るのは大好きです。

 

あれから5年。

迎え入れた次の日。

用意していたサークルの中にいるてんすけに、

「もう寂しい思いはしなくて良いよ。怖い思いも苦しい思いもさせないからね、ここで一生、遊んでお腹いっぱい食べて楽しく暮らすんだよ。」

と話しかけた時のことを思い出します。

引き取られた保護犬の子犬

来てしばらくは不安そうでした。


その日から、私の生活は一変しました。

今ではてんすけがいない生活は考えられない、かけがえのない存在になっています。ブログを始めたこともですが、周りに本当にたくさんの人の縁を運んできてくれて、色んな出会いをもたらしてくれました。

 

あの時決断させてくれた保護犬カフェのオーナーさん、保護してくれた団体さん、皆さんのおかげで、今てんすけは毎日笑顔で生活をすることが出来ています。

本当に感謝しています。

 

保護犬に限らず、大切な家族を迎え入れた人たちはみんなそうだと思いますが、「縁」って本当にあるんだと思っています。

幸せになった元保護犬

今は毎日こんな笑顔を見せてくれてます。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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