ご訪問ありがとうございます。
先日、いぬのきもちWEBMAGAZINEの連載が更新されました。
このお話を、更に掘り下げて描こうと思い、今回の記事にしました。
元繁殖犬という言葉を使いましたが、この言葉を聞いたことがある方はどのぐらいいるでしょうか。
繁殖犬というのは、ペットショップに流通して販売されている犬たちを「産む」犬のことです。
「繁殖犬」という言葉で検索したら悲惨な現状がたくさん出てくると思います。
きれいなケージに並んだ可愛いふわふわの子犬たちは、誰かから生まれてるわけですが、その母犬の現状はひどいものです。
パピーミル(子犬工場)と呼ばれる繁殖場では、1頭から生まれれば生まれるだけ儲けが出るので、母犬の健康状態や精神状態は考慮されず、散歩につれて行ってももらえず、愛情もかけてもらえず狭いケージに入れられてひたすら子犬を産まされる生活。
元繁殖犬、繁殖引退犬と呼ばれる子たちは、こういう生活から助け出された子たちです。
(繁殖引退犬は「産めない状態」になったから放棄された子たちなのでもっと悲惨です)
てんすけがいた保護犬カフェにもそういう子達はたくさん保護されています。
今回いぬのきもちの連載で描いた子は、そういう経緯で保護団体さんから犬友さんのお家に引き取られた子でした。
どういう生活を送ってきたかは想像するしかないのですが、おそらくとても怖い思いをした根深いトラウマがあると思います。
これは、お家に来たときの写真なんですが、この汚れは放浪したからとかじゃないんですよね。繁殖させられていた場所ではシャンプーなどしてもらえるわけもないので、これだけ汚れた状態で飼われていたのです。
そんな元繁殖犬ちゃん。
今は優しい里親さんのもと、同居犬2頭(どちらも元保護犬で、もう一頭のバーニーズも元繁殖犬)ととても幸せに暮らしています。
過去に出てきたこの子達です。
最近ではお姉ちゃん犬とママを取り合って喧嘩(というか押し合い?)するぐらい、素を出せるようになったとのお話…。
良かったねえ( ´∀`)
(ママは大変ですが…笑)
3わんそれぞれに個性があって、性格がそれぞれ違うのですが、どの子達もわがままを言えるようになって、ボスである犬友さんの統率の元、たっっっぷり愛情をうけて暮らしています。
元繁殖犬の子たちは、病気になっていたり、体に不調がある子が多いのですが、引き取られてから良い病院に連れて行ってもらい、楽しくお出かけしたり、広い公園ではしゃいで走り回れるぐらい元気になっています。
本当に良かったです。
幸せになっている現在を写真でお見せしますので、前半を読んで暗い気持ちになったのを吹き飛ばしてくださいませ。
幸せになって良かった…。
今つらい思いしている子達も幸せな家庭に引き取られますように。
いずれ、こういう悲しい運命の子たちがいない未来が来ることを願って、微力ですがブログを続けます。
~~告知~~
ツイッターでも書きました、お仕事のお話です。
先日、いぬのきもち2月号が発売になりました。
その中のペットフードの広告でイラストを描かせていただきました( ´∀`)お持ちの方は見てみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
保護犬や保護犬カフェについては過去の記事にも載せているので良かったら見てください。↓