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今回は前回の記事の続きです。
てんすけの雷恐怖症の克服に向けて、自分なりに気づいた仮説が証明される日が来ました。
それは、「雷の正体がなにかわからなくても、直接危険を及ぼすものではないと理解すれば、怖がらなくなるのではないか」という説です。
小雨が降る中、散歩にでかけた時に遠雷が鳴り出したのですが、前回と同じく落ち着いてトイレできていたてんすけ。
家でのあの恐怖におののく姿に比べて、不思議なぐらい雷の音を気にしないのです。
てんすけは、色々考えるタイプの犬なので、理解できないものが怖いんじゃないかと。家の外で地響きと共に重低音が鳴るというのが、家の外に何かが近づいてくるような気がして怖い、だけど外で鳴っていても目の前に恐怖の正体が迫って来ていない、つまり音が鳴っていても危ないことはないと理解したから怖がらないんじゃないかと思ったのです。
そして、この日小雨だった雨が激しくなってきたので、家にあえて戻らず近くにあった公民館的な建物の屋根の下(広かったので)で雨宿りをすることにしました。
だんだん雨が激しくなってきて、雷も大きくなりだし、稲光がピカピカ光って、私達ですらちょっと怖いぐらいの轟音が鳴っていても落ち着いていられるてんすけ。
家の中だと、雨が降り出しただけで落ち着きがなくなるのに、同じ犬と思えないぐらいでした。
この状況を見せていれば、家の中にいる時に雷が鳴り出しても落ち着いていられるんじゃないかと期待しつつ、ひたすら豪雨の中、夜中までてんすけに雷を見せていた私達。
(夜中に何やってんだろう…(;´Д`))と思わずにはいられませんでしたが、あのまま家に帰ったら、きっと恐怖に震えていたであろうと考えるとこれが正解だったと思いました。
いつものパニック状態に陥っているてんすけを知っている旦那は、信じられない、不思議だと言っていました。
でも、てんすけがこんなに落ち着いているってことは、雷が鳴ったら外に出すのが良いんだろうなという話を、雷を見つめるてんすけの背中を見ながら話していました。
ただ、この方法はかなりリスキーで、雷が鳴るからといって毎回外に連れ出すのは大変ですし、うちのベランダは狭く、てんすけを出しておけるスペースがあるわけではないし、一人で雨に打たれさせることはできないし、どうしたもんかと悩みは尽きません。
それでも、今まで雷予報を見るたびに、恐怖でパニックになるてんすけのことを考えると憂鬱だったのが対処法が見つかったことで少し安心しました。
何よりも、てんすけが辛くないのが嬉しい。
恐怖でパニックになっているときのてんすけは、人間で言うパニック障害の症状のように見えてとても辛そうでかわいそうで見ていられなかったから、それを無くす方法が見つかったのは本当に良かったです。
あとは飼い主が工夫して方法を考えるだけ。
この方法は、てんすけにだけ有効なのかもしれません。外で雷が鳴ってパニックに鳴って庭を脱走してしまう子もいますし、(てんすけもそうなると思っていました)試すのはかなりリスクが大きいので、おすすめはしませんが、こういう例もあるということでご報告します。
最期まで読んでいただいてありがとうございました。