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てんすけが2歳~3歳頃、家からちょっと離れた公園まで夜の散歩に行っていた時期がありました。
この頃は、なるべくたくさん経験をさせたくて、いろんな公園を転々としていた時期。
その中で、この公園に通っていた理由は仲良しのわんこがいたからでした。
てんすけと2ヶ月違いのほぼ同い年の男の子。かわいいビーグルくんです。
近所の年上のジャックラッセルのお友達の子もそこに時々行っていて、他にも大きなお友だちと共に本当に良く遊んでいました。
この頃のてんすけは遊びたい盛り。ビーグルくんも遊びたい盛り。若さあふれる2頭は会うたびにワンプロしたり走りっこしたりと延々と遊ぶ仲良しでした。
愛犬が遊びたい盛りの飼い主ってみんなそうだと思いますが、仲良しを見つけるととにかく遊ばせたくてたまらず、ちょっと遠かったり遅い時間でも合わせて、毎日のように遊ばせていました。
そのうち、お家にも遊びに行かせてもらうぐらいになり、家に入らせてもらった途端、リードフリーでダッシュで遊びまくる2頭。その仲睦まじい様子に飼い主同士とても喜んだものです。
楽しい日々を過ごしていましたが、家からちょっと遠いため、毎日遅い時間まで遊んでいるのがだんだん辛くなり、更に飼い主さん同士の時間もいろんな事情でズレ始め、やがて行かなくなってしまいました。
会わなくなった頃に、久しぶりに連絡があり、お家に遊びに来ませんかと誘ってもらって、お言葉に甘えて連れて行ったことがありました。
久しぶりに会ったにも関わらず大歓迎してくれるビーグルくんと、人んちが大好きなてんすけはハイテンションで遊びまくり。
その様子をビーグルくんのママさんは目を細めながら「こんなに楽しく仲良しで遊べる友達がいるって、幸せなことよねえ」と言ってくれました。
しばらく経った頃、ママさんが病気だというのを聞かされました。
病気になったあとも「いつでも遊びに来てね」と言ってくださっていたのですが、とても仕事の忙しい方で、さらに病気ということもあり、そんなにホイホイと図々しく行けない性格の私は、なかなか伺うことが出来ませんでした。
そして月日が経ち、先日ママさんが亡くなったということを聞きました。
お葬式などに出るほど親しかったわけではないので、全て終わった頃にお花を持って手を合わせに行きました。
何年も経っているのに変わらずてんすけを大歓迎してくれるビーグルくん。
てんすけはすっかり塩対応な犬になっていましたが、人んちが大好きなので大喜び。やっぱり家の中を一緒に走り回っていました。
その様子を見ながら、ママさんの写真に手を合わせた時、
後悔の念が押し寄せてきました。
てんすけとビーグルくんが遊んでいる姿をあんなに喜んでくれていたのに、どうしてもっと遊びに来なかったんだろう。
もう二度と会えなくなるかもしれないと分かっていたのに、変に遠慮して連れてこなかった自分を悔やみました。
生前、偶然コンビニの前で再会した時、病気が進行してしまってちょっとつらいのとお話されていたママさん。
その時もビーグルくんはてんすけにしっぽをブンブン振ってくれました。
てんすけのことを「けんちゃん」と(聞き間違いのまま訂正しないでいた)呼んでくれて、いつもうちの子と仲良くしてくれてありがとう、と撫でてくれた優しい手。
そして仲良くしている犬たちを見ている優しいまなざし。
犬たちに愛情深く、てんすけがお家で好き勝手していても、いいのよいいのよと言ってくださったママさん。
せっかくいつでも来てと言ってくださっていたのに、行けなくてごめんなさい。
きっと行ったら歓迎してくれただろうに。
今、てんすけとビーグルくんが前と同じように楽しく走り回っているのを見て、
遅くなったけど、喜んでくれるでしょうか。
残されたビーグルくんとパパさんは寂しそうで最近は元気がなかったとお聞きしてたけど、てんすけに会った途端に子犬のように喜んでくれて、連れてきてあげられてよかったと思いました。パパさんも笑顔を見せてくれました。
またお散歩一緒にしようね、と私に撫でられるビーグルくんの背中に語りかけて、ママさんとさよならしてきました。
今コロナ禍で人と会いづらい時期ですが、犬でも人でも、会える時に会っておかないと後悔するかもしれない。
お誘いがあったら今度は遠慮せずに行こうと思いました。
悲しい話になってしまってすみません。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。